浅田の匠
●無駄口を叩いてるヒマがあるなら鉄と会話できるようになれ! 異型みがき棒鋼の製造過程で、「矯正」と呼ばれる最終工程。ここにも機械を採り入れる同業者が多いなか、当社は今でも熟練社員による手作業を続けています。―棒鋼の微妙な反りや変形を、センサーやコンピュータではなく、確かな人間の目でチェックし、長年の経験が築いた勘と手で矯正する。―お客様にお届けする直前の工程には、そんな人間くさい作業が必要だと考えているからです。
この工程を何十年も任されている職人は、毎日鉄と会話するように黙々と仕事に打ち込んでいます。お客様に「浅田には他には真似のできない何かがある」と言っていただけるのは、こんなアナログな技術を今でも保持しているからかも知れません。
●仕事が大きいとか小さいとか肝心なとこはソコじゃないだろ? 当社の強みは小ロットにも柔軟に対応できること。この業界では「最低ロットは2t」が常識ですが、私たちは(素材にもよりますが)その4分の1の500kg、場合によっては300kgの小ロットでも喜んでつくらせていただきます。
素材となる鉄が2t単位で売られているために「最低ロットは2t」となるわけですが、それはつくる側の事情であって、お客様には関係ないこと。当社はできるかぎり小ロットにも対応しています。2t以下の単位では端材が出るので他の業者は敬遠しますが、当社はお得意先が多様で素材が共有できることや、1回のご発注は少量でも年間通じてのお取引として考えるために小ロットにも対応できるのです。
●本当に納得できるダイスはCADだけじゃ設計できないね 質のいい異型みがき棒鋼は、質のいいダイスから生まれます。そのダイスの設計にも、現場の職人たちの長い経験や勘が反映されています。例えば、最終の形状に仕上げるためには何個のダイスが必要か、ダイスの間口の角度や穴の長さを何ミリにするかなどについては当社の設計スタッフと現場の職人たちが綿密に話し合って決めます。
設計図そのものはCADで作成できますが、そのCADの奥には当社が蓄積してきた独自のノウハウや頑固な職人たちのこだわりが潜んでいるのです。













